鋼の錬金術師、最終回でした。
しかし、最終回が108回か、煩悩の数と一緒にしたのは意図的なのか偶然なのか・・・。
前回で思ったけど、第一回と同じセリフ、「ド三流、格の違いを見せてやる」が同じなんだよなあ。
そこですでに印象的だった。
今回は実に約二倍のページ数だった。
おそらく最終巻は二話分とエピローグとかその他のもので埋められるはずだ。
そこもまた楽しみ♪
最後に輝いた人たちがたっぷりいたね。
まずグリード、もう最後にかっこよすぎ❤
「一緒に闘うって言ったじゃないカ!!」「さっきのは俺様の最初で最後のウソだ」
っ!!!!!カッコよすぎ!!!!
肉体を共有しながら敵対関係だったけど、最後になれ合っちゃったねこの二人。
グリードがお父様に反逆したのは「強欲」だったからなんだろうね。
全てを欲する心が限りなく人間に近くて、だからホムンクルスじゃなくて人間らしく見えたのかもしれない。
そして最後はお父様をボロボロの墨屑の強度にして・・・。
とうとう人間が勝った・・・。
そして最後、エドはアルを取り戻すために真理へ。
最後の代価は「錬金術」。
全ての人が持っているはずの錬金術の力を代償にアルを取り戻す。ある意味最大の代償。
ただエドのセリフが最高だった。
「・・・・・・・・・錬金術の使えないただの人間に成り下がるか?」
「成り下がるも何も最初っからただの人間だよ。合成獣にされた女の子一人助けられない小さい人間だ。真理とかいう物を見ちまってからそれに頼って過信して失敗しての繰り返し・・・、・・・・・・踊らされたよなぁ」
「・・・・・・もうこれがなくても大丈夫か?」
「錬金術が無くてもみんながいるさ」
「正解だ錬金術師、おまえは真理に勝った、持って行け、全てを」
はぁ~~~~~~~~、成長したなあエド。
このセリフはちょっとありきたりだけど、すごく良かった。
ニーナを助けられなかったこと、ずっと気にしてたんだなぁ・・・。
けどそうして考えると、錬金術ってホントに小さいものみたいな感じがしてしまう。
ホムンクルスに勝った。
アルフォンスは帰ってきた。
アームストロング姉弟は負傷者を救助。
盲目になった大佐はマルコーから条件付きで賢者の石を授かる。
大佐にイシュヴァール政策をやってもらい、マルコーをそこで医者とすること。
・・・大佐の仕事は明らかに修羅の道。それでも覚悟して臨む。
シンの人たちは結局賢者の石を手に入れたヤオ家の勝利。
しかしリンはすべての民族を受け入れるとメイと約束。
「あー・・・あいつのがうつったのかもな」心なしか顔つきもグリードに近くなったw
そして、ヴァン・ホーエンハイム。
全てを終えて、最後の一人になり、最愛の人と親友の前で静かに息を引き取った。
十分過ぎる時を生きたはずなのに、まだ思ってしまった「生きたい」と。
兄弟は旅に出る。
少女を救えなかったことを悔やみ続け、その代償を支払うために。
兄は西へあてのない旅に、弟は東へ錬丹術を学びに。
二人の知識を合わせた時、錬金術の被害者を救えることができるはずだ。
そう信じ、真逆の道でありながら、同じ道を歩む。
・・・なんか詩みたいになったな/////
そして最後のエドウィン❤
「等価交換だ、俺の人生半分やるから、お前の人生半分くれ!」
「あーーもうどうして錬金術師ってそうなのよ、等価交換の法則とかってバッカじゃないの?」
「なんだとぉおおおお!!?」
「ホントバカね、半分どころか全部上げるわよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・あっ・・・、やっぱ全部は無し、9割・・・、いや8割?かな?7・・・じゃないな、8.5かも」
「は、ははははははははははははは、わはははは!!」
「なによぉ!!」
「いや悪ィ悪ィ、おまえやっぱすげーわ!等価交換の原則なんざカンタンにひっくり返しやがる」
「えーなにそれバカにしてんの?」
「ちげーよ、元気出た、ありがとな。行ってくる」
「うん」
はあ~~~~~~~~~、また最後に結ばれちゃうんだからこの二人は❤
痛みを伴わない教訓には意義がない
人は何かの犠牲なしに何も得る事などできないのだから
しかしそれを乗り越え自分のものにした時・・・・・・・・・
人は何にも代えがたい鋼の心を手に入れるだろう
鋼、か。
鋼の錬金術師、か。
最後の最後でもう一つの意味を付け加えてくれたね。
ホントに面白かった。
ガンガン史上ベスト3には確実に入る大作になったね。
なんとこれ初連載だよ?
初めて荒川先生の「STRAY DOG」なんつー読み切りを読んだ時、明らかに新人の絵じゃなかったもん。
もうベテラン並みの画力と世界観を確立させてたよ。
次の「上海妖魔奇怪」も個性的なキャラクターとギャグセンスを垣間見たし、この人は明らかにガンガンが手に入れた逸材だね。
・・・・・・・・荒川弘先生、通称牛先生。
鋼の錬金術師、本当にお疲れ様でした。
こんな面白い作品を描いてくれて本当にありがとうございます。
m(_ _)m
そしてガンガンよ、今までありがとう。
ハガレンなき後はもう読むこともないのでよろしく♪
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